※このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。多分…
その日は朝から雲一つない快晴だった。
小春日和の穏やかな空気に澄んだ空、世界は平和だった。
…ただ一つ、僕の心を除いて。
男(僕)は悩んでいた。何故にこんなにも常識の価値観が違うのか。何故にこんなにも自分が当たり前だと思っていることが出来ないのか。やらないのか。やる気がないのか。
…話は昨夜に遡る。
僕(まぁまぁ忙しい営業職)は奥様(無職)に言った。言ってやった。
僕(まぁまぁ忙しい営業職)
「いや、あの、スーパーに行くのなら纏めてある紙パックをリサイクルコーナーに持って行っていただきたいんですが…」
男は超が付くほどの几帳面。そしてエコロジスト。
ごみの分別は当たり前。捨てるものを分別するために洗う。それがエコロジスト。
自分一人では微々たるものだが、70億人皆が行えばそれだけでCO2問題は解決すると思っている。
そして男は牛乳が好き。大好き。彼の取る水分の内訳は6割牛乳、3割水(僕は水道水、奥様はもちろんミネラルウォーター)、1割コーヒー。
そのため紙パックが溜まる。かなり溜まる。
洗って乾かして展開するのは全て自分でやっているが、近所のスーパーの営業時間内に帰ってくることが仕事上不可能に近いため、いつもは土日に持っていっているのだが冬場は土日もバイトで朝早く中々スーパーに行けない為、普段絶対にしない頼み事を妻(無職)にした。勇気を出して。震える手を握り締めながら。
奥様(無職)『ハ?』
僕(まぁまぁ忙しい営業職)「いや、だからここに纏めてある紙パックを…」
奥様(無職)『ハ??』
僕(まぁまぁ忙しい営業職)「申し訳ないのですがスーパーに行くついでに…」
奥様(無職)『ハ???』
僕(まぁまぁ忙しい営業職)「あ、何でもないです。お忙しいところ話し掛けてすみませんでした」
…寝たよね。流石愛する奥様。
※このブログはフィクションです。きっと。
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